2023-01-01から1年間の記事一覧
【源氏物語592 第18帖 松風16】紫の上は、桂の院に明石の人を迎えたと気づくと 嬉しいこととは思えず、仙人の碁を見物していた木こりの斧が朽ちていた逸話で不愉快な思いを伝えた。 夫人は桂の院という別荘の 新築されつつあることを聞いたが、 そこへ明石の…
【源氏物語 25 第2帖 箒木14】眠れぬ源氏は 紀伊守の継母の寝室に入っていく。優しく声をかけるが、女君は当惑し 人違いだと言う 「あなたが中将を呼んでいらっしゃったから、 私の思いが通じたのだと思って」 と源氏の宰相中将《さいしょうのちゅうじょう》…
つれない空蝉 小君と添い寝する源氏【源氏物語29 第2帖 箒木18 完】小君の活躍で紀伊守の屋敷に忍び込むも、女君は心が揺れながらも受け入れない。 「姉さんは私をよほどきらっているらしいから、 そんなにきらわれる自分がいやになった。 そうじゃないか、 …
つれない空蝉 小君と添い寝する源氏【源氏物語29 第2帖 箒木18 完】小君の活躍で紀伊守の屋敷に忍び込むも、女君は心が揺れながらも受け入れない。 いつものように酔った従者たちはよく眠っていたが、 源氏一人はあさましくて寝入れない。 普通の女と変わっ…
幼い女王を将来の結婚相手として望む【源氏物語 64 第5帖 若紫 8】 姫を将来の結婚相手として引き取りたいと申し出る源氏 戸惑う尼君 「お母様をお亡くしになりましたお気の毒な女王さんを 、 お母様の代わりとして私へお預けくださいませんでしょうか。 私…
空蝉の弟の小君に出鱈目を言って、恋の使いにする源氏💦〜つれない空蝉 小君と添い寝する源氏【源氏物語29 第2帖 箒木18 完】小君の活躍で紀伊守の屋敷に忍び込むも、女君は心が揺れながらも受け入れない。
「昨日《きのう》も一日おまえを待っていたのに出て来なかったね。 私だけがおまえを愛していても、おまえは私に冷淡なんだね」 恨みを言われて、小君は顔を赤くしていた。 「返事はどこ」 小君はありのままに告げるほかに術《すべ》はなかった。 「おまえは…
「昨日《きのう》も一日おまえを待っていたのに出て来なかったね。 私だけがおまえを愛していても、おまえは私に冷淡なんだね」 恨みを言われて、小君は顔を赤くしていた。 「返事はどこ」 小君はありのままに告げるほかに術《すべ》はなかった。 「おまえは…
「どうしてあなたと通信をしたらいいでしょう。 あくまで冷淡なあなたへの恨みも、恋も、一通りでない私が、 今夜のことだけを いつまでも泣いて思っていなければならないのですか」 泣いている源氏が非常に艶《えん》に見えた。 方違え先の人妻にちょっかい…
方違え先の、人妻(伊予介いよのすけの若い後妻 空蝉 うつせみ) いきなり、ちょっかいを出す源氏 空蝉は、人間の掟《おきて》に許されていない恋に共鳴してこない。 「こんな御無理を承ることが現実のことであろうとは思われません。 卑しい私ですが、 軽蔑…
私はまだ女性に階級のあることも何も知らない。 はじめての経験なんです。 普通の多情な男のようにお取り扱いになるのを恨めしく思います。 光る君よ‥ 「こんな気持ち初めて」作戦かいっ(⌒-⌒; ) 母性本能に訴えかける あざとすぎやろ 聴く古典文学少納言チャ…
【源氏物語 第二帖 箒木】 初めの座敷へ抱いて行って女をおろして、 それから襖子をしめて、 「夜明けにお迎えに来るがいい」 と言った。 中将はどう思うであろうと、 女はそれを聞いただけでも死ぬほどの苦痛を味わった。 人妻を自室に拉致、 驚く侍女に放…
「あなたが中将を呼んでいらっしゃったから、 私の思いが通じたのだと思って」 と源氏の宰相中将さいしょうのちゅうじょう は言いかけたが、 女は恐ろしがって、 夢に襲われているようなふうである。 方違え先の人妻にいきなり手を出す光る君 おまけに、女房…
「逢ふことの 難《かた》きを今日に 限らずば なほ幾世をか歎《なげ》きつつ経ん どうなってもこうなっても私はあなたにつきまとっているのですよ」 ‥父帝のお妃、 つまり義理のお母さんの藤壺の宮に迫る光る君‥ やばすきですやん 光る君の恋の流儀 『光る君…
叱られた時 or振られた時 私はこんなにまで人から冷淡にされたことは これまでないのだから、 今晩はじめて人生は悲しいものだと教えられた。 恥ずかしくて生きていられない気がする 源氏物語 第3帖 空蝉、 人妻に手を出した上、つきまとう光る君 人妻につれ…
冷泉帝と源氏‥やっぱり親子じゃわ〜 美しい女人のちょっとした仕草に心惹かれるところなんか そっくりじゃん(。・ω・。) 美しい人(斎宮の女御)が、 雅味のある絵を上手に墨で描いて、 からだを横たえながら、 次の筆の下ろしようを考えたりしている可憐さが 御…
自分の夫を蔑まれて悔しかったのね そして 自分に正直な叔母の大弐の夫人 「‥ まあお気の毒なふうで暮らしていらっしゃるのですね」 こう言ったのであるから、 続いて 泣いてみせねばならないのであるが、 実は大弐夫人は九州の長官夫人になって 出発して行…
源氏は情けない仏様? 末摘花の塩発言 Σ੧(❛□❛✿) 【第15帖 蓬生 よもぎう】 女王の兄の禅師も出た帰りに妹君を訪《たず》ねて来た。 「源大納言さんの八講に行ったのです。 たいへんな準備でね、 この世の浄土のように法要の場所はできていましたよ。 音楽も…
紫式部殿 ちょちょっ 〜気をめいらせて泣いている時のほうが多い末摘花の顔は、 一つの木の実だけを大事に顔に当てて持っている 仙人とも言ってよい 奇怪な物に見えて、 異性の興味を惹く価値などはない。 気の毒であるからくわしい描写はしないことにする…
〜(藤壺の兄、若紫の父の兵部卿の宮を) このまま女にした顔を源氏は かりに考えてみても それは美人らしく思えた。 藤壺の宮の兄君で、 また可憐な若紫の父君であることに ことさら親しみを覚えて源氏はいろいろな話をしていた。 兵部卿の宮もこれまでより…
イケてる熟女との恋の現場 父帝に目撃される!(◎_◎;) 〜不つり合いな恋人たちであるのを、 おかしく思召してお笑いになりながら、 帝は、 「まじめ過ぎる恋愛ぎらいだと言って おまえたちの困っている男も やはりそうでなかったね」 と典侍へお言いになった…
頭中将をこき下ろす毒舌 紫式部殿 !(◎_◎;) 〜源氏の中将は青海波を舞ったのである。 二人舞の相手は左大臣家の頭中将だった。 人よりはすぐれた風采《ふうさい》のこの公子も、 源氏のそばで見ては 桜に隣った深山《みやま》の木というより言い方がない。 …
前斎宮様まで覗き見してる源氏の君‥(~_~;) 帳台の東寄りの所で身を横たえている人は 前斎宮でおありになるらしい。 几帳の垂れ絹が乱れた間からじっと目を向けていると、 宮は頬杖をついて悲しそうにしておいでになる。 少ししか見えないのであるが美人らし…
底抜けの貧乏の表現が秀逸 紫式部殿の無慈悲な筆((((;゚Д゚))))))) 浅茅《あさじ》は庭の表も見えぬほど茂って、 蓬《よもぎ》は軒の高さに達するほど、 ‥くずれた土塀は牛や馬が踏みならしてしまい、 春夏には無礼な牧童が放牧をしに来た。 【第15帖 蓬生】 …
姫君の夏のくつろぎ着はシースルー!(◎_◎;) これは、源氏が覗き見してると気づかないで、 素肌に袴だけの姿に単衣や小袿を引っ掛けて すこし大胆すぎる格好の軒端荻のきばおぎの描写です いや 覗き見してる源氏の君が1番あかんやろ 〜白い薄衣の単衣襲に淡藍…
今日《きょう》から冬の季にはいる日は、いかにもそれらしく、 時雨《しぐれ》がこぼれたりして、 空の色も身に沁《し》んだ。終日源氏は物思いをしていて、 『過ぎにしも 今日別るるも 二みちに 行く方《かた》知らぬ 秋の暮《くれ》かな』 などと思ってい…
もとから荒廃していた邸《やしき》は いっそう狐《きつね》の巣のようになった。 気味悪く大きくなった木立ちになく梟《ふくろう》の声を 毎日邸の人は聞いていた。 人が多ければそうしたものは影も見せない 木精《こだま》などという怪しいものも次第に 形…
もう一人の女は蔵人《くろうど》少将と結婚したという噂を 源氏は聞いた。 それはおかしい、処女でない新妻を少将はどう思うだろうと、 その夫に同情もされたし、 またあの空蝉の継娘《ままむすめ》はどんな気持ちでいるのだろうと、 それも知りたさに小君を…
【第15帖 蓬生】 あの事変後の源氏は、いっさい世の中がいやになって、 恋愛というほどのものでもなかった女性との関係は心から消しもし、 消えもしたふうで、 遠くへ立ってからははるばると手紙を送るようなこともしなかった。 まだ源氏から恵まれた物があ…
「蝋燭《ろうそく》をつけて参れ。 随身に弓の絃打《つるう》ちをして 絶えず声を出して魔性に備えるように命じてくれ。 こんな寂しい所で安心をして寝ていていいわけはない。 先刻《せんこく》惟光が来たと言っていたが、 どうしたか」 「参っておりました…
〜馬をはかばかしく御して行けるふうでもなかったから、 惟光が横に添って行った。 加茂川堤に来てとうとう源氏は落馬したのである。 失心したふうで、 「家の中でもないこんな所で自分は死ぬ運命なんだろう。 二条の院まではとうてい行けない気がする」と言…