「昨日《きのう》も一日おまえを待っていたのに出て来なかったね。
私だけがおまえを愛していても、おまえは私に冷淡なんだね」
恨みを言われて、小君は顔を赤くしていた。
「返事はどこ」
小君はありのままに告げるほかに術《すべ》はなかった。
「おまえは姉さんに無力なんだね、返事をくれないなんて」
そう言ったあとで、また源氏から新しい手紙が小君に渡された。
「おまえは知らないだろうね、
伊予の老人よりも私はさきに姉さんの恋人だったのだ。
頸《くび》の細い貧弱な男だからといって、
姉さんはあの不恰好な老人を 夫に持って、
今だって知らないなどと言って 私を軽蔑しているのだ。
けれどもおまえは私の子になっておれ。
姉さんがたよりにしている人はさきが短いよ」
と源氏がでたらめを言うと、
小君はそんなこともあったのか、
済まないことをする姉さんだと思う様子をかわいく源氏は思った。
💐つれない人妻の空蝉に接触を図るために、
弟の小君を籠絡せしめる源氏。
しれっと適当なことを言って 素直な子どもを恋の使いにする。💐
純真な子どもにデタラメ言うたらあきまへん💢
人の旦那様を、伊予の老人🍊って💦
源氏は、自分のことを首の細い貧弱な男と評しております。
平安時代は、下膨れでぽってりが貴族のイメージですが、
源氏は、すらっとしてたのでしょうか☺️
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