2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧
自分の夫を蔑まれて悔しかったのね そして 自分に正直な叔母の大弐の夫人 「‥ まあお気の毒なふうで暮らしていらっしゃるのですね」 こう言ったのであるから、 続いて 泣いてみせねばならないのであるが、 実は大弐夫人は九州の長官夫人になって 出発して行…
源氏は情けない仏様? 末摘花の塩発言 Σ੧(❛□❛✿) 【第15帖 蓬生 よもぎう】 女王の兄の禅師も出た帰りに妹君を訪《たず》ねて来た。 「源大納言さんの八講に行ったのです。 たいへんな準備でね、 この世の浄土のように法要の場所はできていましたよ。 音楽も…
紫式部殿 ちょちょっ 〜気をめいらせて泣いている時のほうが多い末摘花の顔は、 一つの木の実だけを大事に顔に当てて持っている 仙人とも言ってよい 奇怪な物に見えて、 異性の興味を惹く価値などはない。 気の毒であるからくわしい描写はしないことにする…
〜(藤壺の兄、若紫の父の兵部卿の宮を) このまま女にした顔を源氏は かりに考えてみても それは美人らしく思えた。 藤壺の宮の兄君で、 また可憐な若紫の父君であることに ことさら親しみを覚えて源氏はいろいろな話をしていた。 兵部卿の宮もこれまでより…
イケてる熟女との恋の現場 父帝に目撃される!(◎_◎;) 〜不つり合いな恋人たちであるのを、 おかしく思召してお笑いになりながら、 帝は、 「まじめ過ぎる恋愛ぎらいだと言って おまえたちの困っている男も やはりそうでなかったね」 と典侍へお言いになった…
頭中将をこき下ろす毒舌 紫式部殿 !(◎_◎;) 〜源氏の中将は青海波を舞ったのである。 二人舞の相手は左大臣家の頭中将だった。 人よりはすぐれた風采《ふうさい》のこの公子も、 源氏のそばで見ては 桜に隣った深山《みやま》の木というより言い方がない。 …
前斎宮様まで覗き見してる源氏の君‥(~_~;) 帳台の東寄りの所で身を横たえている人は 前斎宮でおありになるらしい。 几帳の垂れ絹が乱れた間からじっと目を向けていると、 宮は頬杖をついて悲しそうにしておいでになる。 少ししか見えないのであるが美人らし…
底抜けの貧乏の表現が秀逸 紫式部殿の無慈悲な筆((((;゚Д゚))))))) 浅茅《あさじ》は庭の表も見えぬほど茂って、 蓬《よもぎ》は軒の高さに達するほど、 ‥くずれた土塀は牛や馬が踏みならしてしまい、 春夏には無礼な牧童が放牧をしに来た。 【第15帖 蓬生】 …
姫君の夏のくつろぎ着はシースルー!(◎_◎;) これは、源氏が覗き見してると気づかないで、 素肌に袴だけの姿に単衣や小袿を引っ掛けて すこし大胆すぎる格好の軒端荻のきばおぎの描写です いや 覗き見してる源氏の君が1番あかんやろ 〜白い薄衣の単衣襲に淡藍…
今日《きょう》から冬の季にはいる日は、いかにもそれらしく、 時雨《しぐれ》がこぼれたりして、 空の色も身に沁《し》んだ。終日源氏は物思いをしていて、 『過ぎにしも 今日別るるも 二みちに 行く方《かた》知らぬ 秋の暮《くれ》かな』 などと思ってい…
もとから荒廃していた邸《やしき》は いっそう狐《きつね》の巣のようになった。 気味悪く大きくなった木立ちになく梟《ふくろう》の声を 毎日邸の人は聞いていた。 人が多ければそうしたものは影も見せない 木精《こだま》などという怪しいものも次第に 形…