このまま女にした顔を源氏は かりに考えてみても
それは美人らしく思えた。
藤壺の宮の兄君で、
また可憐な若紫の父君であることに
ことさら親しみを覚えて源氏はいろいろな話をしていた。
兵部卿の宮もこれまでよりも打ち解けて見える美しい源氏を、
婿であるなどとはお知りにならないで、
この人を女にしてみたいなどと若々しく考えておいでになった。
夜になると兵部卿の宮は
女御の宮のお座敷のほうへ はいっておしまいになった。
今の感覚では、男子を見て「女にして見てみたい」と思うというのは、
感覚としては遠い感じ。
ごっつい いかつい人には使わない表現なので、
「女にしてみてみたい」という言葉は、兵部卿の宮も源氏の君も
上品で繊細な感じの美しい方というのがイメージできまする💐
男らしい、女らしいという感覚は、
時代と共に変わるのかも☺️
【第7帖 紅葉賀】
藤壺《ふじつぼ》の宮の自邸である三条の宮へ、
様子を知りたさに源氏が行くと王命婦《おうみょうぶ》、
中納言の君、中務《なかつかさ》などという女房が出て応接した。
源氏はよそよそしい扱いをされることに不平であったが
自分をおさえながらただの話をしている時に
兵部卿《ひょうぶきょう》の宮がおいでになった。
源氏が来ていると聞いてこちらの座敷へおいでになった。
貴人らしい、そして艶《えん》な風流男とお見えになる宮を、
このまま女にした顔を源氏は かりに考えてみても それは美人らしく思えた。
藤壺の宮の兄君で、また可憐な若紫の父君であることに
ことさら親しみを覚えて源氏はいろいろな話をしていた。
兵部卿の宮もこれまでよりも打ち解けて見える美しい源氏を、
婿であるなどとはお知りにならないで、
この人を女にしてみたいなどと若々しく考えておいでになった。
夜になると兵部卿の宮は
女御の宮のお座敷のほうへ はいっておしまいになった。
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