この間 うち少し癒《よ》くなっていたようでした病人に
またにわかに悪い様子が見えてきて
苦しんでいるのを見ながら出られないのです。
とあるのを、例の上手な口実である、と見ながらも御息所は返事を書いた。
〜中略〜
幾人かの恋人の中でもすぐれた字を書く人であると、
源氏は御息所の返事をながめて思いながらも、
理想どおりにこの世はならないものである。
性質にも容貌《ようぼう》にも教養にもとりどりの長所があって、
捨てることができず、
ある一人に愛を集めてしまうこともできないことを苦しく思った。
そのまた返事を、もう暗くなっていたが書いた。
光る君よ‥六条御息所は聡明な女性だよ💦
あなたの愛情が自分一人に向けられたものでないのも分かってる。
自分のところに来ない理由を どれほど言い繕っても
例の上手な口実であると見抜いてる。
分かっていながら、知らぬふりをする女の悲しみ🪷
諦めながらも、自ら捨てることのできぬ恋😢
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