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源氏物語&古典🪷少納言の独り言

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乳母のお見舞いの後だけど、女性のチェックは怠りない 光る君😅【第4帖 夕顔】

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乳母のお見舞いの後だけど、女性のチェックは怠りない(⌒-⌒; )

夕顔の花の女君のことを惟光これみつに調べさせる光る君😅

 

「病人がまだひどく衰弱しているものでございますから、

 どうしてもそのほうの手が離せませんで、失礼いたしました」

  こんな挨拶をしたあとで、 

少し源氏の君の近くへ膝《ひざ》を進めて惟光朝臣《これみつあそん》は言った。

 「お話がございましたあとで、 隣のことによく通じております者を呼び寄せまして、

 聞かせたのでございますが、よくは話さないのでございます。 

この五月ごろからそっと来て同居している人があるようですが、

 どなたなのか、家の者にもわからせないようにしていますと申すのです。

 時々私の家との間の垣根《かきね》から私はのぞいて見るのですが、

 いかにもあの家には若い女の人たちがいるらしい影が 簾《すだれ》から見えます。

 主人がいなければつけない裳《も》を 言いわけほどにでも女たちがつけておりますから、

 主人である女が一人いるに違いございません。

 昨日 夕日がすっかり家の中へさし込んでいました時に、

 すわって手紙を書いている女の顔が非常にきれいでした。

 物思いがあるふうでございましたよ。

 女房の中には泣いている者も確かにおりました」

 

  源氏はほほえんでいたが、 もっと詳しく知りたいと思うふうである。

 自重をなさらなければならない身分は身分でも、

 この若さと、この美の備わった方が、 恋愛に興味をお持ちにならないでは、

 第三者が見ていても物足らないことである。

 恋愛をする資格がないように思われているわれわれでさえも

 ずいぶん女のことでは好奇心が動くのであるからと 

惟光《これみつ》は主人をながめていた。 

 

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